一般的な相場と比較して価格が安く設定されている格安物件。
なかには1万円程度で売りに出されているといった、思わず自分の目を疑いたくなるものもあります。
安く購入して投資を検討する方もいらっしゃるかもしれませんが、安いからにはリスクもつきものです。
この記事では、格安物件の投資について解説します。
格安物件に不動産投資をおこなうメリットデメリット
まず格安物件を見かけた際、気になるのは「なぜ安いのか」という点ではないでしょうか。
安さには必ず理由があり、それに応じて格安物件は「物理的瑕疵」「心理的瑕疵」「環境的瑕疵」「法的瑕疵」の4つに分類できます。
物理的瑕疵は雨漏り、壁のひび割れ、シロアリが住んでいるといった、建物に崩壊のリスクがあり、修繕の必要性が出ている物件。
心理的瑕疵は前入居者の自殺や火災などの事故現場となった、心理的に住むことを忌避してしまう物件です。
環境的瑕疵はゴミ屋敷と隣接している、周辺にゴミ処理場・葬儀場・墓地・暴力団事務所などがあるといった、周辺地域の環境に問題のある物件。
法的瑕疵は相続関係が複雑になったり、借地人と地権者の間でトラブルが起きていたりといった、法的な事情を抱えている物件を指します。
格安物件のメリットは何よりも「安いこと」。
それが早期の収益化、ひいては利益の出やすさに直結するため、投資において優位に働くポイントとなります。
対して、瑕疵のある物件は借り手探しが非常に難航しかねない点がデメリット。
どれだけ瑕疵をカバーできるかが収益化の第一歩であるといえます。
格安物件で不動産投資を収益化するコツ
瑕疵のなかでも率先して購入を検討したいのが法的瑕疵の物件。
法律を少し調べるだけでクリアできるケースも少なくない上、そもそも建物自体もまだ使える傾向にあることが多いため、他の瑕疵と比べてリフォームの規模が小さく済み、収益を生み出す物件に変わるのが早いのです。
リフォームを安く済ませるなら、水回りに注目しましょう。
購入後リフォームすると大規模な修繕になって余計に費用がかさむ箇所ですが、相続物件は水回りがまだまだ十分に機能している場合があります。
このような物件はインターネットでも広く取り扱っており、地方を中心にリゾート地・再建築不可・古い築年数などのキーワードで探すと良いでしょう。
不動産業者、とくに瑕疵物件に強い業者ならば、格安物件を教えてくれる上、法的瑕疵の要素を取り除くサポートも期待できるかもしれません。
また、競売に出ている物件を狙うのも手です。