不動産投資をするにあたって、忘れてはいけないのが「ランニングコストの存在」です。
今回は、不動産投資におけるランニングコストとはどのようなものなのかをまず解説したうえで、ランニングコストが実際にどのくらいかかるのか、そのシミュレーション例も挙げていきます。
不動産投資でかかってくるランニングコストとはどんなもの?
不動産投資をするにあたって、必ずかかってくるのがランニングコスト。
そのランニングコストとはどういうものかというと、おもに以下のようなものが挙げられます。
●管理会社への管理委託費用
●物件の点検清掃費
●物件の修繕リフォーム費
●共用部の水道光熱費
●物件告知・入居者募集のための広告費
●所得税
●固定資産税・都市計画税
こうしてみると、不動産投資のランニングコストにはかなりの項目が含まれていることがわかりますね。
不動産投資のランニングコストはどのくらいかかるかのシミュレーション
不動産投資にかかるランニングコストの目安は、投資対象の物件がどんなものかでかなり違ってきますが、たとえば10戸程度でエレベーターのない中古アパートの場合、そのランニングコストの割合・金額はおおむね以下のとおりとなります。
●管理会社への管理委託費用:家賃収入の5%程度
●物件の点検清掃費:月1~2万円
●物件の修繕リフォーム用積み立て費:家賃収入の5~7%程度
●共用部の水道光熱費:月1万円弱程度
●物件告知・入居者募集のための広告費:家賃収入の5%程度(※賃貸契約成立時に家賃1か月分を支払うというケースが一般的なので、そのためにこの程度を積み立てておくのが望ましい)
たとえば月6万円の家賃で10戸のアパートの場合、想定年間家賃収入は720万円で、そのランニングコストのシミュレーションは
管理委託費用年36万円+点検清掃費年12~24万円+修繕リフォーム費年36~50万円+水道光熱費10万円程度+広告費36万円=約130~156万円
となります。
ここにさらに所得税や固定資産税・都市計画税がかかってくるので、総額では200万円台~300万円弱になる可能性が高いでしょう。
もちろん物件の管理や点検清掃、入居者募集などを自分でやればランニングコストはカットすることができますが、実際やるとなると家賃回収からすべて自分でやらなければいけないなど、かなりの手間がかかりますので、その手間がコストカットと見合うかどうかは難しいところです。