不動産投資の大きなリスクといえばまず「空室リスク」が挙げられますが、もうひとつ忘れてはいけない大きなリスクとして挙げられるのが「家賃滞納リスク」です。
家賃滞納されたらどうなるのか、家賃滞納されたときの対処法や、そもそも家賃滞納されないための回避法としてはどんなものがあるか、今回はそれらについてご説明します。
不動産投資物件の入居者に家賃滞納された場合はどうなる?
不動産投資物件の入居者に家賃滞納された場合はどうなるのかというと、まず「部屋が埋まっている(新しい入居者を探せない)状態なのに家賃収入が得られない」という状態になります。
これは、空室よりも厳しい状態です。
空室なら入居者募集をかけられますが家賃滞納はそうはいきません。
家賃滞納されたらすぐに追い出せるというわけではなく、実際に強制退去させるには時間も手間も相当かかり、しかもその間も家賃滞納が続けば金銭的なデメリットもどんどん大きくなってしまうのです。
「家賃滞納リスクは空室リスクよりも恐ろしい側面がある」ということを理解しておきましょう。
不動産投資物件で入居者に家賃滞納されたときの対処法とは?
不動産投資物件で入居者に家賃滞納されたときの対処法としては、
●まずは滞納している家賃を早急に支払ってほしいと交渉する
●少額訴訟や、裁判所から入居者に督促通知を送ってもらう「支払督促」で滞納家賃を回収する
●滞納家賃の回収だけでなく立ち退きも求める趣旨の「建物明渡請求訴訟」を起こす
交渉だけで支払ってもらえればまだいいですが、少額訴訟でもそれなりの手間はかかりますし、建物明渡請求訴訟は通常の民事訴訟ですからそれ以上に時間も手間もかかります。
やはり、家賃滞納が起こってからの対処よりも、滞納されることを回避できるよう対策するほうがおすすめです。
「不動産投資物件で入居者に家賃滞納された」とならないための回避法とは?
「不動産投資物件で入居者に家賃滞納された」という事態を引き起こさないため、そうした事態になっても被害を最小限で食い止めるための回避法としては以下のようなものが挙げられます。
●家賃は入居者から振り込んでもらうのではなく自動引き落としにするか、現金回収にする
●家賃の支払い状況をこまめにチェックし、少しでも滞納があればすぐに入居者に支払いをうながす
●入居審査を入念におこなう
●集金代行も得意としている賃貸管理会社と契約する