将来のことも考え、不動産投資を始めようと考えている人も多いのではないでしょうか?
不動産投資用の物件を購入して、建物まるごと賃貸に出すという方法が一般的ですが、中には賃貸併用住宅という選択肢を選ぶ人もいます。
しかし、賃貸併用住宅はメリットもある反面、建築費用がかかるなどのデメリットも。
今回は、賃貸併用住宅とはどのような物件か、メリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。
一般的な賃貸物件との違いは何?不動産投資における「賃貸併用住宅」とは
賃貸併用住宅とは、自分が暮らす住宅と他人に貸し出す賃貸住宅が同じ建物になっている物件のことです。
たとえば、1階部分に自分が暮らし、2階と3階部分を賃貸物件として貸し出す場合などが賃貸併用住宅にあたります。
一般的な賃貸物件と賃貸併用住宅には違いがあり、利用できるローンが違うほか、管理方法や間取りの考え方などでも違いが見られるケースがあるでしょう。
賃貸物件では、金利の高いアパートローンを利用することになりますが、賃貸併用住宅の場合は、金利の低い住宅ローンを利用できます。
また、一般的な賃貸物件では管理を管理会社に一括して依頼するケースが多いですが、自分も居住している賃貸併用住宅では、自身も積極的に管理をおこなうオーナーが多い傾向です。
さらに、間取りを決める際にも、賃貸併用住宅の場合は、将来的に二世帯住宅にリノベーションする時のことも念頭に入れて、間取り決めをおこなう人が多いでしょう。
不動産投資で賃貸併用住宅を選ぶメリット・デメリットと理解しておくべき注意点
賃貸併用住宅は、金銭面でメリットがあります。
まず、賃貸併用住宅の場合は、自己の居住部分を51%以上にすることで住宅ローンを利用することができるため、金利が少なくて済むほか、住宅ローン控除を受けることができます。
さらに、賃貸物件で得た収入を住宅ローンの返済に充てることができるのが大きなメリットです。
また、住宅と賃貸物件を別々に建てるより、1つの建物として建てる方が建築費用を抑えられるのもメリットだといえるでしょう。
一方で、入居者との距離が近すぎることでストレスを感じるケースもあるほか、将来売却しにくいといったデメリットもあります。
そのため、将来的には二世帯住宅として利用するなど、二次利用を検討している人に向いているといえるでしょう。