不動産の所有方法はおもに「区分所有」と「一棟所有」の2種類があります。
どちらを選択するかは投資の目的によって異なり、それぞれの違いを知るとどちらが適しているのかが見えてくるでしょう。
今回は、不動産投資における区分所有と一棟所有の違いやメリット・デメリットについて紹介します。
不動産投資における区分所有と一棟所有の違い
区分所有とは、マンションやアパートの中の一部屋を所有する形態のことですが、一棟内で複数の部屋を持つこともできます。
一棟所有はマンションやアパートを建物の一棟を丸ごと所有する形態です。
ある程度の広さがある土地にマンションを建てたり、もしくはすでにある集合住宅を丸ごと購入したりなどの方法があります。
不動産投資において区分所有するメリットとデメリット
区分所有のメリットは以下の4つです。
●少額の費用で始められる
●好条件の立地の物件を購入できるチャンスがある
●管理の手間がほとんどかからない
●物件の立地を分散して所有できる
一部屋単位で購入できるため、少額の資金からでも始められます。
またそれだけでなく、少額の費用で投資できることは、売りに出したときに買える人が多いということにもつながります。
中古の物件であれば数百万円から購入できるものもあり、初めての方はもちろん、会社員の方でも仕事の片手間にできるのが魅力です。
区分マンションは物件数が多く、なかには一等地のような好条件の立地が売り物件に出ることもあります。
管理業務も専門の管理会社に依頼できるので、本業が忙しい方でも運営することが可能です。
一棟所有の場合でも管理会社に依頼できますが、物件全体の修繕計画や定期点検など、オーナーが立ち会わなければならない場面が比較的多いです。
なお、万が一地震や豪雨などの災害が起きたとしても、立地を分散して所有していれば受ける被害も軽減されるというメリットも区分所有にはあります。
区分所有のデメリットは以下の2つです。
●資産が増えるのに時間がかかる
●空室が発生すると収入がゼロになる
区分所有は一棟所有よりも所有する部屋数が少ないため、大きな家賃収入は見込みにくいです。
また、空室が発生すると最悪収入がゼロになるリスクもあるため、空室をいかに防げるかが重要になります。
駅から近い・買い物環境が整っているなど、入居希望者が重視する立地を選ぶといいでしょう。