賃貸物件を持っている大家さんにとって、物件の空室が長く続くことは収入がなくなることであり、大打撃となります。
何故空室になってしまうのか、その原因と、空室を埋めるための集客対策についてご紹介します。
何故空室が増えているのか、対策の前提としての集客が難しくなっている原因
日本は今、住宅が増加傾向にある反面、人口は減少傾向にあります。
少子高齢化が進み、15歳から64歳までのいわゆる生産年齢人口の割合は59.7%と過去最低となり、60%を切ってしまいました。
他方で、RC構造のマンションなどは昔の家屋よりも寿命が延びており、また、2015年の増税対策で現金を不動産にした人も多くいます。
これにより現在空き家率が20%を超える都道府県もでてきています。
我が国の首都である東京都でさえ、約10%が空き部屋の状態になっているようです。
駅から遠い、周辺施設が皆無、古い…など、敬遠されがちな物件だけでなく、普通の賃貸物件でも集客に苦しんでいるほどです。
つまり、人口が減る一方で物件数は増加していることが原因で空き家率が上昇しているのです。
では、 大家さんとしては集客のためにどのような対策をとればいいのでしょうか。
空室 対策としての集客方法について
空室を埋めるための対策は、お金のかかる方法から かからない方法まで たくさんあります。
まず、簡単に できるのは、入居者審査の見直しです。
今まで断ってしまっていた外国人労働者や高齢者、ペットのいる人なども入居者として視野に入れてみるのです。
外国人労働者は保証人のなり手がいないことも多いですが、保証人を不要とするか、不安であれば保証人代行会社 を利用することもできます 。
高齢者についても、高齢者 の居室内での死亡の際の原状回復費用を補償する 保険 に加入したり、高齢の入居者の方に見守りサービスを利用してもらうことで 不安を解消することも可能です。
また入居者の初期費用を抑えるために、敷金や礼金をなくしたり、一時的なフリーレント期間を設けるとグッと敷居が低くなります。
ただし、家賃そのものを下げてしまうと、自分の毎月の収入が減ってしまうので、 そこは慎重に検討するようにしましょう。
空室は不動産会社を通じてインターネット に掲載してもらっていると思いますが、その写真や情報を見直すことも大切です。
最近は不動産屋さんに直接行って話を聞いて物件を検討するのではなく、ホームページの写真を見て、物件を見つけてから不動産 屋さんへ行く人が増えています。
写真の数を増やしたり、間取りの説明をより細かくするようにしましょう。
費用の かかる集客対策としては、リフォームを行うことが 挙げられます。
多少築年数が古くても、部屋の見た目が綺麗であれば住みたいと思う人は少なくありません。
壁紙を 貼り替えたり、キッチン台を使いやすい綺麗な ものに交換することもできます。
最近のDIYブームで、自分でリフォームするためのアイテムも たくさんありますので、費用削減のために自分でリフォームに取り組むのもいいかもしれません。
まとめ
駅から近くて、家賃も良心的で、新しくて…条件が良ければ集客しやすいというのは当たり前です。
しかし多少条件が悪かったとしても、入居者の気持ちになって原因を考え、ちょっとした 対策をすることで空き部屋を 減らすことが可能になります。
さまざまな方法を検討してみるといいでしょう。