不動産投資の商品選びでは、利回りをもとに決定する方も多いでしょう。
しかし利回りが高いだけで決めるのはリスクもあるため、慎重に利回りと向き合う必要があります。
では理想の利回りはどの程度のことを指すのでしょうか?
不動産投資を検討されている方のために、ネット利回りとはなにか、また理想の数値はどの程度かを見ていきましょう。
不動産投資のネット利回りとは?
ネット利回りとは、1年間に得る家賃収入から、不動産投資にかかる経費(固定資産税など)を差し引き、購入代金の仲介手数料などをプラスした数字で割ったものです。
実質利回りともよばれ、経費を反映させない表面利回りに比べて実態に近いという特徴があります。
より正確で現実的な利回りを把握したい場合や、物件の持つ本当の収益力を知りたい方はネット利回りで計算するのがおすすめです。
表面利回りは(年間家賃収入÷物件価格)×100で計算するため、ネット利回りよりも高くなります。
利回りの高い物件を不動産投資用に購入しようと思ったら、どのような方法で算出されているのかをチェックしましょう。
利回りが高い=効率的に多くの収益を生むというわけではないということを覚えておいてくださいね。
不動産投資における理想のネット利回りとは
では不動産投資をおこなうなかで、理想的なネット利回りはどの程度なのでしょうか。
不動産を商品として投資をする場合、管理会社へ支払う費用や修繕・メンテナンス費がかかります。
場合によっては、入ってくるお金より出ていくお金の方が増えてしまうこともあるでしょう。
そのため一般的に算出される利回りより2%ほど高い不動産を選ぶのがおすすめです。
たとえばアパートの1棟投資をおこなう場合、一般的な利回りは新築で6%、中古で8%前後といわれています。
戸建ての場合は新築で8%、中古で15%ほどです。
区分マンションへの投資の場合は、新築で3%、中古で6%ほどなので、それぞれ2%上乗せされた利回りを選ぶのが理想といえます。
先述した通り、利回りの高い物件が大きな収益を生む優良物件とは限らないので、慎重に見極めることが大切です。
また利回りは家賃収入が入ることを前提に算出しているので、空き室により家賃収入がゼロになる可能性も念頭に置いておきましょう。