賃貸物件の中には、個性を打ち出しているコンセプト物件が登場しています。
コンセプト物件にも投資はでき、通常の賃貸物件と同じように運用できます。
不動産投資を行うときに、コンセプト物件に投資するメリットとデメリットは何かご紹介します。
コンセプト物件に投資するときのメリットとは?
コンセプト物件とは、個性やテーマを打ち出した賃貸物件です。
●女性向け賃貸物件
●庭園つき賃貸物件
●北欧風の部屋の賃貸物件
コンセプト物件は、言い換えると特定の層や人物のための物件です。
特定の層や人物を対象とした賃貸物件であるために、空き室が発生しにくくなります。
例えば庭園つきの賃貸物件であれば、多少家賃が高くても、家庭菜園を行いたい方に需要があります。
そのような方に部屋を借りてもらえば、長く住んでもらえる可能性が高いです。
同じ趣味や考えをもった入居者が集まるので、入居者同士で話があって交流が増えれば、これも退去を回避しやすくなり、長く入居してもらえます。
特定の層や人物に向けて営業活動を行えば、退去者が出ても、入居者を見つけやすいです。
コンセプト物件は、特定の層や人物が借りたいと思うので、競合が少ないです。
競合が少ないために、価格競争を回避しやすく、無理に家賃を下げる必要がありません。
コンセプト物件に投資するときのデメリットとは
特定の層や人物に向けた賃貸物件がコンセプト物件ですが、差別化するためには、設備を整えないとなりません。
例えば庭園つきの賃貸物件であれば、庭園を造るための土地や整備するための費用が必要です。
通常の賃貸物件よりも設備投資に多くのお金がかかり、物件運用に失敗したときの負担は大きいです。
コンセプト物件の運用に成功し、人気が出た物件はすぐに真似される可能性があります。
真似される物件が多くなれば、希少性は薄れて、特定の層や人物を対象とする差別化がしにくくなります。
簡単に真似できないように、コンセプト物件は設備を充実させるなど、コンセプトを突き詰める必要があります。
コンセプト物件は、人口の少ない場所に建てて運用すると、そのコンセプトに魅力を感じる人が少なすぎて、入居者が集まりません。
人口の多い都市でコンセプト物件を運用した方が、入居者は見つかりやすいです。
ただし、田舎暮らしなど人口の少ない場所での生活をコンセプトにした物件は、人口の少ない場所で運用した方が良いです。