資産運用の一つの方法として不動産投資が注目されていますが、いつから始めたらいいのかと悩む人は少なくありません。
たとえば退職を目の前にした世代の方なら、まだ間に合うのかと不安になる方が多いです。
今回は不動産投資について、何歳までが適切か、年齢ごとのコツなどを紹介します。
不動産投資を始めるなら何歳まで?現金購入かローンを組んで購入かで変わる
不動産投資を始めるには、現金で購入するか、不動産投資ローンを組んで購入するかの2つの方法があります。
現金で購入する場合は年齢に制限がなく、購入資金を用意できれば高齢の方でも始められます。
不動産投資ローンは20代から50代くらいまでに受けるのが一般的です。
20代前半の場合、勤続年数が浅く収入も少ないケースが多いため審査が通りにくい傾向があるので、実際には25歳くらいから受けられる方が多くいらっしゃいます。
年齢の上限について、35年ローンの融資を受ける場合は49歳までとし、84歳までに返済が完了するような条件にしているのが一般的です。
最近の傾向では45年ローンも出ていますが、年齢の上限を39歳にして同じく84歳までに完済するような仕組みにしているケースが多く見られます。
現金購入の場合は年齢制限なし、ローンを組む場合は50代までと考えるのが無難といえるでしょう。
不動産投資を始めるのは何歳から?年齢ごとのポイント
不動産投資を始めるには、年代によってコツや注意する点が異なります。
20代の場合はローンの審査に通るかが最大の壁です。
年収の目安は約400万円と言われており、勤続年数がある程度長ければ信用を得やすく、審査に通る可能性が高くなります。
30代の場合はローン審査に通るための属性をおおむね満たしている場合が多く、不動産投資の適齢期と言われている年代です。
子どもの進学や結婚などでお金が必要になる年代と言われる50代に備え、いざというときに売却できる資産を準備しておけるというメリットが30代の場合にはあります。
40代~50代になると貯蓄や収入もある程度増えている場合が多いので、ローンの審査も通りやすいでしょう。
金利支出を抑えたい方は、ボーナスや退職金を利用した繰り上げ返済も可能なため、さまざまな戦略で返済ができるのがメリットです。
60代になると定年退職を迎えて定職に就いていないことが多いので、ローンを利用できなくなることが多い傾向にあります。
ローンを利用できない代わりに、退職金や貯蓄などで現金購入して不動産投資を始めるのが一般的です。