不動産投資といえば、ひと昔前までは「日本の物件を投資対象にする」というのが当たり前でしたが、近年は海外の物件を対象とした海外不動産投資も増えてきています。
海外不動産投資そのものにはどんなメリットとデメリットがあるのか、投資対象となる国によってさらにどんなメリットデメリットがあるのか、それらをこの機会に知っておきましょう!
海外不動産投資のおもなメリット!投資対象の国別メリットも
海外不動産投資全般に関するおもなメリットとしては、以下の3つが挙げられます。
1.日本の不動産投資よりも高い利回りが期待できる
2.海外に分散投資することによって円安時などのリスクを抑えられる
3.海外の不動産でも減価償却を活用して節税効果を得られる
そして、投資対象の国別メリットとしては以下のようなものが挙げられます。
●アメリカ:主要先進国の中でも人口増加率が高いため、賃貸需要は今後も安定して増加が見込める
●イギリス:法的な対応をきちんと専門家に任せられるなど取引に対する安全性が高い
●ポルトガル:50万ユーロ以上の物件を購入し、物件を保有し続ければ永住権の取得も可能
●オーストラリア:世界有数の別荘地など資産性が高い物件が多い
●タイ:時差が少なく日本人も多いのでコミュニケーションがとりやすい
●フィリピン:人口増加率が高いうえに物件が安価
●マレーシア:近年経済発展がめざましく将来性が期待できる
海外不動産投資のおもなデメリット!投資対象の国別デメリットも
海外不動産投資全般に関するおもなデメリットとしては、以下の3つが挙げられます。
1.日本の不動産投資と比べると融資を受ける難易度が格段に上がり、融資金利も高い
2.物件の情報取得が難しい、現地で出された情報と現況は異なっているケースも少なくない
3.為替変動リスクがある
そして、投資対象の国別デメリットとしては以下のようなものが挙げられます。
●アメリカ:時差が大きいため現地とのリアルタイムでのコミュニケーションに支障をきたすことがあり、それが管理に影響する可能性もある
●イギリス:取引に関する制度がしっかりしている分、他国よりも手続きに手間をとられる
●ポルトガル:物件は高騰しており、利回りもそれほど期待できない
●オーストラリア:ポルトガルと同様に物件は高騰しており、利回りもそれほど期待できない
●タイ:おもに投資対象となる首都バンコクの物件は高騰しており、利回りも海外不動産投資としては低めになりやすい
●フィリピン:物件が完成せず放置される、粗悪な物件ができあがってしまい賃貸として使えなくなるなどのリスクがある
●マレーシア:将来性は期待できるものの、現時点ではまだ不動産市場は冷え込んでいる