ワンルームを売却するとき、多くの人が不動産屋さんに相談します。
査定額などを出してもらい、納得ができれば売却に向けて活動開始です。
仲介のための契約を結ぶことになりますが、この契約にはいくつか種類があります。
それぞれに特徴があるので、事前にしっかり知っておきましょう。
ワンルームを売却!媒介契約3種類の特徴
最初は専属専任媒介契約です。
ひとつの不動産会社に売却活動すべてを依頼します。
全国の不動産情報が掲載されるデータベースへの5日以内の登録や、売り主への週1回の報告が義務付けられています。
もし、売り主自身が買い手を探してきても、依頼した不動産会社を通さないといけません。
しかし、契約を結んだ不動産会社は売却活動に力を入れてくれる傾向があります。
次は専任媒介契約です。
ひとつの不動産会社に売却活動を依頼するのは同じですが、売り主自身が買い手を探してきた場合、不動産会社を通さなくても大丈夫です。
全国の不動産情報が掲載されるデータベースへの7日以内の登録や、売り主への2週に1回の報告が義務付けられています。
最後が一般媒介契約です。
複数の不動産会社に売却を依頼できるので、たくさんの人の目に触れるというのが特徴です。
しかし、全国の不動産情報が掲載されるデータベースへの登録や、売り主への報告は義務付けられていません。
また売却額の高い相手を選べる反面、不動産会社の売却活動が積極的になりにくい傾向があります。
媒介契約で多いのは一般媒介で、全体の45%ほどです。
続いて専任媒介契約が40%ほどで、残りが専属専任媒介契約です。
自由度の高い契約が人気という傾向が見られます。
また、売却方法にはリバースモーゲージという方法もあります。
持っている家や土地を担保として融資を受け、ご自身が死亡した際に担保を売却してローンを返済するものです。
生きている間は住んでいる家を売却せずに融資を受けられるメリットがありますが、ワンルームでは対象外となる場合が多いです。
不動産を売る方法で任意売却や競売もあります。
この2つは住宅ローンが払えなくなったときのもので、通常の売却では使えません。
ワンルームを売却するための媒介契約の選び方
紹介した3つの媒介契約はどのように選べば良いのでしょうか。
これは、物件によって異なります。
好立地や築浅など人気の物件であれば、一般媒介がおすすめです。
このような物件は、多くの人の目にとまることで買い手も見つかりやすく、高く売りやすいというメリットがあります。
少し古いような物件であれば、専任媒介や専属専任媒介を選ぶのがおすすめです。
不動産会社が責任をもって営業活動をしてくれます。
実際、一般媒介と比較してスピーディーに売却まで進むのは、専任媒介と専属専任媒介です。
それぞれの特徴を活かせる選び方をしましょう。