持っているワンルーム物件を売却するときにいくらで売れるかを知るのは重要です。
そして、できるだけ高く売りたいとも考えます。
不動産会社に査定をしてもらう際、出てくる価格が妥当かわからなければ売却してよいのかの判断も難しいでしょう。
知らないところで損をしないためにも、計算方法や査定の違いをおさえておきましょう。
ワンルームの売却相場を知ろう!直接還元法の計算方法
売ろうとしている物件の価値を計算する方法のひとつが、直接還元法です。
計算方法は次のとおりです。
物件の価格(収益価格)= 1年間の純収益 ÷ 還元利回り(%)
1年間の純収益とは、ワンルームの部屋を賃貸などにして運用した場合に得られる収益から、管理費などの費用をマイナスした額です。
還元利回りは不動産から得られる投資利回りのことで、賃貸であれば5~8%、事業用であれば7~10%とされています。
不動産会社が査定するときには不動産鑑定評価基準を用いて決めるのですが、一般の人には少しむずかしいです。
そこで周辺で売りに出されている似た物件の価格から算出をします。
計算方法は次のとおりです。
類似物件の還元利回り(%)=その物件で予想される1年間の利益(円) ÷ 不動産価格(円)
予想をしなければならない部分もありますが、これである程度の目安がわかります。
これで売却額の目安がわかります。
ワンルームの売却相場を知ろう!簡易査定と直接査定
ワンルームの売却価格は、不動産会社のおこなう査定方法でも変わります。
そのひとつが簡易査定です。
物件の建っている場所や築年数などのデータを元に査定をおこないます。
不動産の一括査定サービスなどでは、この方法が多く用いられます。
実際の物件が見られるわけではないので、実際の売却額との差が大きくなりがちですが、相場を知るのに便利です。
もうひとつが直接査定です。
実際に不動産会社のスタッフが見にきて、立地や築年数のデータと実際の状態を総合的に見て査定します。
実際の売却額に近い査定ができる代わりに、査定に来るスタッフの対応や部屋の準備などに時間を取られるのがデメリットです。
さらに不動産会社によっても査定額に差はあるので、平均的な価格帯を選ぶようにしましょう。
業者のなかには、自分のところを利用してもらうために査定額で現実的ではない高値をつけているところもあります。
とはいえ、実際に不動産会社に査定を依頼したほうが、自分で計算をして査定額を出すよりは正確です。