みなさんは「燃えしろ設計」という言葉を耳にされたことはあるでしょうか。
あまり聞きなれない言葉ですが、実は不動産の価値にも関わっているのです。
今回は「燃えしろ設計」に着目し、そもそも「燃えしろ設計」とは何なのか、不動産の売却においてどんな価値があるのかについてご説明すると同時に、「燃えしろ設計」がされている不動産を売却する際のコツについてもお伝えしたいと思います。
売却時にもアピールしよう!燃えしろ設計の不動産は価値がある!
そもそも「燃えしろ設計」とは
「燃えしろ設計」は"準耐火構造"の建物を建てる方法の一つです。
火事で消失すると予測される木材の部分を「燃えしろ」といい、「燃えしろ設計」とは木製の柱や梁を太くして「燃えしろ」を作ることで、表面が燃えても建物が崩壊しないよう設計することをいいます。
「燃えしろ設計」がされている不動産の価値とは?
先述のとおり、燃えしろ設計がされている建物は"準耐火構造"であるため、その耐火性から火災保険料が大幅に下がるといったメリットがあります。
また、「長期優良住宅」の特徴のひとつに"耐震性と防火性能が高い"という項目があり、準耐火構造の建物はこれに合致しています。
ではここで、長期優良住宅のそのほかの特徴を見てみましょう。
●高い耐震性
●一定以上の劣化対策等級を取得
●住宅のメンテナンスが容易である
●バリアフリー化やリフォームしやすい間取り
●高品質で建物としての寿命が長い
などがあげられます。
もちろん準耐火構造であるだけで長期優良住宅であるとは限りませんが、準耐火構造の建物はほかの特徴も満たしているケースが多く、総じて長期優良住宅である場合が多くなっています。
長期優良住宅の認定を取得していると、住宅の性能を裏付ける証となるだけでなく、補助金がもらえたり住宅ローンの金利が安くなったりといった優遇措置も受けられるため、不動産としての価値は当然高くなります。
「燃えしろ設計」がされている不動産を売却する際のコツ
最近は住宅のデザインだけでなく性能の高さを気にする購入者が増えています。
耐火性に優れているという点で「燃えしろ設計」がされている不動産は売れやすいのですが、スムーズな売却を目指すならその性能を十分にアピールするのがコツです。
特に耐震性などの住宅性能も高い「長期優良住宅」は大変人気があるため、長期優良住宅に認定されてる場合はその点をメインにアピールしていくこともさらに売れやすくするコツと言えるでしょう。