不動産の物件で「角地」と聞くと、一般的には人気の条件としてあげられるため、不動産投資をお考えの方も気になるのではないでしょうか。
しかしすべての角地が必ずしも資産価値が高いという訳でもありません。
そこで今回は不動産売却における「角地」に注目し、角地のメリットとデメリットや、角地を売却する際のコツについてお伝えしたいと思います。
不動産売却で押さえておきたい角地のメリットとデメリットとは
角地のメリット
不動産の売却という視点から考えたとき、角地のメリットは大きく分けて3つあります。
●開放感がある
●建物設計の自由度が高くなる
●建ぺい率が緩和される
まず開放感については説明するまでもありませんが、土地の2方向が道路に面しているため、隣地など他の建物と接する面が少なく日当たりも十分に取り込めて、風通しのいい開放的な土地である場合が多いのは最大のメリットと言えるでしょう。
また、このように接道面が多いと玄関の位置や間取りについても制約が少なく、設計の自由度が高くなります。
また、自治体にもよりますが、基本的に敷地が角地にある場合は都市計画で定めた建ぺい率に10%加えることができ、通常より建築面積を増やすことが可能なのもメリットのひとつです。
こうしたメリットから角地の人気は高く、資産価値も高く評価されやすいと言えるでしょう。
角地のデメリット
角地のデメリットは、メリットと表裏一体とも言えます。
●プライバシーが守られにくい
●日差しがダイレクトに入る
●費用がかさむ
角地で開放的であるがゆえに、外からの視線も多く入るようになりプライバシーを保つための工夫が必要になります。
また、日当たりがよすぎて夏場は暑くなりやすく、直射日光が気になるといった面もデメリットと言えるでしょう。
資産価値が高いがゆえに購入時の費用もそれなりにかかるといった点もデメリットとしてあげられます。
角地の不動産を上手に売却するコツとは?
このような角地を売却するときのコツは、メリットとデメリットが表裏一体ということを活かして、デメリットはカバーして上手にメリットとしてアピールすることです。
まず東南角地である場合は、その日照条件のよさを十分にアピールしましょう。
また角地でも敷地が狭い場合は、開放感を十分に活かすことが難しいかもしれませんが、1階をガレージとすることで角地の日当たりのよさと開放感を保ちながらプライバシーも確保、というようにデメリットをメリットへつなげ相乗効果を高めることがコツと言えるでしょう。