不動産投資のなかで、もっともリスクが低い物件の一つが、家賃の下がり幅が小さく土地価格の下支えがある、中古賃貸物件です。
中古のアパートを投資用に購入する方からよく聞く悩みに、アパートの物件名称の変更に関するものが挙げられます。
今回は、不動産投資をされている方に向けて、中古賃貸物件の名称の付け方、またその注意点についてくわしくご紹介します。
不動産投資に影響力あり?アパートの上手な名称の付け方とは
アパートの名称は〇〇アパートや〇〇ビル、〇〇荘などさまざまですが、なかには地名や貸主の苗字が入っているものも少なくありません。
とくに築年数が30年以上経っている物件ではその傾向が強く、たとえばコーポ山田、鈴木荘など、アパート名によっては前時代的な印象を受けるものもあります。
現代では入居者が各種手続きでアパートの名称を含む住所を記入したり、提示したりする機会があるため、入居者が物件選びにおいてアパートの名称を気にする場合もあります。
名称を付けるときには、次のようなポイントを押さえた名称がおすすめです。
●発音しやすく、書きやすく、覚えやすい(ビとヴィなど発音・記載上間違いやすい言葉を避ける)
●近隣アパートとの重複を避ける
●ターミナル駅の駅名を採用する
●アパートネーミング辞典などのサイトを活用する
不動産投資でアパートの名称を変更するときの注意点
「名は体を表す」ということわざがあるように、アパートの名称は入居候補者にとって物件の第一印象を左右する重要なポイントです。
次のような注意点は避けておいたほうが無難でしょう。
物件の印象から離れすぎないように注意
おしゃれな名称を付けたいと考えていても、実際の物件からかけ離れた名称になっていないかどうか注意が必要です。
たとえば築50年の木造建て物件をリノベーションなどせずに、クールなフランス語を取り入れた名称にした場合、物件と名称のギャップで入居希望者を驚かせてしまう可能性があります。
問い合わせと実際の案内にズレが生じ、マッチングの失敗やトラブルの原因になりかねないため、注意しましょう。
看板と契約書で統一した名称を
看板はアルファベット表記で、契約書や各種書類はカタカナで、というようにバラバラな表記をすることで、入居者や不動産会社に混乱を与えかねません。
表記を統一し、わかりやすさを重要視することをおすすめします。