不動産投資への挑戦を検討されている方のなかには、一棟だけにとどまらず、二棟三棟と、複数の物件を所有し資産や収入を増やしていきたいとお考えの方も多いでしょう。
そうしたビジョンを叶えるためには、まずなにより一棟目の物件選びが非常に大切です。
今回は不動産投資においてなぜ一棟目が大切なのか、一棟目を購入する際の注意点とともに解説します。
不動産投資で一棟目が大切な理由とは?
不動産投資のために借り入れる不動産投資ローンは、二棟目三棟目を購入する際よりも、経験や実績がない一棟目購入時のほうが融資条件は厳しい傾向にあります。
つまり言い換えれば、一棟目で収支をプラスにできれば、それが成功実績や信用となり、二棟目以降はより良い条件で融資を受けられるということです。
反対に一棟目で収支を黒字にできなければ次の融資を受けることも難しくなり、金銭的にも精神的にも二棟目どころではなくなるでしょう。
こういったことから、不動産投資は一棟目を成功させられるか否かが大変重要になります。
不動産投資で一棟目を購入する際の注意点やポイントは?
一棟目で年間の収支をプラスにするためには、家賃収入を維持できる入居率の高い物件、つまりは、優れた立地にあり、かつ設備の整った清潔感のある物件を選ぶことが大切です。
ただし、こうした物件は販売価格が割高であるため、融資上限額ぎりぎりまで借り入れなければ購入できない可能性があります。
収支をプラスにするには返済比率を下げることも重要ですので、背伸びせず無理のない範囲での物件選びを心がけましょう。
また、管理費や修繕費、固定資産税などといった維持費が高い物件は、年間の収支を悪化させるため注意が必要です。
特に固定資産税の評価額は、同じ市内、区内であっても大きく異なるため、あらかじめよく確認してください。
また、条件の合う物件に出会えずなかなか購入に踏み切れない場合には、物件に求める基準が高すぎたり、あるいは欠点ばかりに目を向けていたりすることが原因として考えられます。
誰にとっても完璧な物件はまず存在しません。
ときには条件を緩めたり、あるいは欠点をどう補うかに思考をシフトチェンジしたりすることも大切です。