不動産投資を成功させたのなら、2棟目の物件を購入してさらに事業を拡大したいと考える方も多いでしょう。
賃貸経営のプロは1棟目の購入時にはすでに2棟目の購入を視野に入れているといいますが、実際にはどのようなタイミングが最適なのか検討し、購入前の準備を済ませておく必要があります。
そこで今回は、2棟目の不動産投資をするケースについて、購入するタイミングや注意点についてご紹介します。
2棟目の不動産投資に乗り出すメリットとは
不動産を単独所有している場合、たとえ満室状態が維持できていても、戸数分の賃料が得られる限度額です。
単独所有のまま収益を上げるためには、家賃を上げるか管理コストをおさえるか、どちらかしかありません。
しかし、どちらの手段も金額の大きな変動にはつながらないため、より収益を大きく上げたいのであれば、2棟目の運用が合理的な判断といえます。
1棟目の経営で得たノウハウは、2棟目の運営にも非常に役に立ちます。
物件探しや購入、その後の運用まで、はじめてのときよりもスムーズかつ最適に進められるでしょう。
2棟目の不動産を投資目的で購入するタイミングとは
2棟目購入にあたって乗り越えなくてはならない問題の一つに、融資を受けられるかどうかという点があります。
1棟目のローンが残っている場合は、金融機関から積極的に融資を受けることは難しいでしょう。
そこで前提となってくる条件が、1棟目の物件に関してキャッシュフローがプラスになっていることです。
既存の物件で黒字運用ができていることが、融資を申し込む金融機関側の信用を得ることにつながります。
ほかにも、次のようなポイントをおさえておくとより信用を得やすいでしょう。
●満室状態を維持できている、経営が安定している
●不動産所有者として正しい知識がある
●自己資金を十分に用意している
不動産投資で2棟目を購入する場合の注意点
事業をより拡大させたい、2棟3棟と収益を上げたいと考えている場合に気を付けたいのは、物件単体でキャッシュフローが回る条件が設定できるかどうかという点です。
賃料収入から必要経費と金利を含むローンの返済金額をさしひいた額がプラスにできるかどうか、安定した運用ができているかどうかが金融機関からの信用につながります。
そのためにも、借入年数は長くして月々の支払金額をおさえる、金利に関して交渉するなどの方法をとるとよいです。
事業を拡大していきたいと考える場合こそ、物件単体でどれだけの収益が得られるかどうかを重要視するとよいでしょう。