不動産に関わる資格はたくさんありますが、そのうちのひとつ「賃貸不動産経営管理士」をご存じでしょうか。
不動産の資格は不動産会社の社員が取るものだと思う方も多いですが、不動産のオーナーやこれから不動産投資したいとお考えの方におすすめの資格です。
今回は賃貸物件への投資を考えている方に向けて、賃貸不動産経営管理士とは何か、取得するメリットをご紹介します。
不動産投資を始める方必見!賃貸不動産経営管理士とは
賃貸不動産経営管理士とは、その名のとおり賃貸物件を適切に管理するスペシャリストです。
賃貸物件の管理に必要な知識や技能を持ち合わせるだけでなく、借主が快適に過ごせる環境づくりを心がけなくてはいけません。
今のところ国家資格ではありませんが、貸主・借主双方の利益保護やトラブルの防止につながる知識が多く、賃貸物件を管理する上で持っておくと便利な資格とされています。
賃貸不動産経営管理士の主な業務は賃貸物件の管理ですが、管理といってもたくさんの業務があります。
空室が出た際に入居者を募る募集業務から、入居者からのクレーム対応や退去時の原状回復、建物の修繕計画の作成など、挙げればきりがありません。
これらを適切におこない、業務内容をオーナーへ報告するまでが管理の仕事です。
不動産に関する幅広い知識が求められ、借主や貸主とのトラブルを避けるために倫理観も持ち合わせる必要があります。
そのような知識を学べるのが賃貸不動産経営管理士の資格だといえるでしょう。
平成29年度の合格率は48.3%で、低い数字ではありませんが簡単に取れる資格でもないため、事前にしっかり勉強した上で試験に挑んでください。
賃貸不動産経営管理士の資格を投資家が取得するメリット
賃貸不動産経営管理士を不動産オーナーが取得するメリットは大きく3つあります。
ひとつは、投資用物件を購入する際、管理が行き届いているか判断できる点です。
「マンションは管理を買え」といわれるほど、マンションの価値を決めるのは管理体制の善し悪しです。
適切な管理がおこなわれている物件であれば、建物の価値が維持されやすく、借主が快適に過ごせるような環境づくりをおこなっているため、高い入居率が期待できます。
これから購入する物件を選ぶ判断材料を増やすだけでなく、今所有している物件は適切に管理されているかを確かめるにも役に立つスキルでしょう。
もうひとつは、不動産所有に関する税金や資産活用法など、お金回りの知識が得られる点です。
ただ投資用物件を持っているだけでなく、適切な建物や空室管理の方法を学ぶことによって効率的に収益を上げる知識を取得できます。
また、オーナーが自主管理をおこなう際の助けにもなるでしょう。
規模が大きくないため、自分で管理したいが、知識がない方におすすめできる資格です。