不労所得に対する意識が高まってきた昨今、かつては貯蓄していたお金を投資などの資産運用にまわすケースが多く見られます。
不動産投資もそのひとつですが、投資をおこなう際に覚えておきたいのがポートフォリオという言葉です。
今回は、ポートフォリオという言葉が持つ意味とその重要性を確認してみましょう。
不動産投資におけるポートフォリオとは?
ポートフォリオとは、本来は紙挟みや書類入れなどを意味する言葉です。
そこから転じて、特定の目的のためにまとめられた書類の束や資料を意味するようになりました。
ポートフォリオという用語の使われ方は業界によっても異なりますが、投資業界においては投資家が持っているさまざまな資産の内訳、あるいは分散投資と商材そのものを指す言葉として扱われています。
ポートフォリオの一部に不動産投資を組み入れるケース、あるいは不動産の中で分散投資をおこない、ポートフォリオを作成するケースなどが存在しますが、いずれの投資においても重要な概念のひとつです。
不動産投資を組み込んだポートフォリオを作成するメリット
まずポートフォリオを作成するメリットは、分散投資によりリスクを減らせることです。
投資をおこなう先は不動産以外にも株式や投資信託、FXなどさまざまなものがありますが、投資先を1つに限定していると予期せぬトラブルによりすべての資産を失ってしまう可能性があります。
複数の業界や業種、違ったタイプの商材に投資をおこなうことでリスクを分散し、自身の資産を守りやすくなるのです。
株式や債権も地域や市場が違えば価値の変動は変わってきますが、大きな金融危機が発生するとすべての資産への悪影響は免れません。
そういった状況で役に立つ新たな選択肢として不動産投資が注目されています。
不動産投資は株式や債券に比べ価値の変動が緩やかで、リスクが低いことが特徴です。
不動産の価値はインフレの際にも物価とともに上昇するので、多くの状況において手堅い商材と言えるでしょう。
また、不動産投資は固定資産税や管理費も必要経費として計上できるので、節税効果が高いのが特徴です。
そして相続税における評価額もほかの資産に比べて低いため、家族への相続を意識した投資先としても優れています。
運用するリスクが低く長期運用で特に大きな成果を出す不動産投資は、ポートフォリオに組み込むことで資産の安定性を大きく上げられるのです。