近ごろは食料品や書籍など、日常に必要なものをインターネットで購入する方が増えています。
それに伴い、宅配ボックスがある物件を希望する方も増加していますが、まだまだ設置されている賃貸住宅は少ないようです。
しかし今後賃貸投資を始めるなら、宅配ボックスの設置は必須となるでしょう。
そこで今回は、賃貸投資を始める方に向けて、宅配ボックスを設置するメリットと費用について解説します。
賃貸投資を始める際に宅配ボックスを設置するメリットとは?
賃貸投資を始める際に宅配ボックスを設置する最大のメリットは、投資対象の物件をほかの物件と差別化できることです。
宅配ボックスの設置率は東京や大阪で約50%、そのほかの地域で約20%と、まだまだ十分に普及されているとはいえません。
しかし、賃貸住宅の設備に関する満足度を調査したデータでは「多少家賃が高くなっても宅配ボックスを設置している物件を選びたい」という声が目立ちました。
このような点を踏まえると、宅配ボックスの設置は入居率を上げるためにも必要であるといえるでしょう。
また宅配ボックスの設置は、宅配業者や入居者の負担軽減にもつながります。
仕事などで外出する機会が多い単身者が日中に宅配物を受け取ることは難しく、1回で受け取れなかった場合は、宅配業者も入居者も改めて時間を割かなければいけません。
このような日常的に起こりえるストレスをケアできれば、入居者も快適に暮らせるので、退去率の低下にもつながるでしょう。
賃貸投資を始める際の宅配ボックスの設置に必要な費用は?
宅配ボックスを設置する際にかかる費用は、どのような製品をいくつ設置するかによって大きく異なります。
たとえば、宅配物の管理をコンピューターがおこなうデジタル式ロッカーを設置した場合、セキュリティ面への安心感はありますが、50万円前後の初期費用がかかります。
しかし同じロッカー型でもダイヤル式なら、セキュリティ面が劣る分、30万円前後と多額の費用を抑えることが可能です。
さらに費用を抑えるなら、5,000円~5万円程度で購入できる置き型タイプの宅配ボックスを各部屋に設置する方法もあります。
また、初期費用を大幅に抑えられるリースプランもあるので、高機能な製品を導入したい方は、ぜひ検討してみてください。
設置する宅配ボックスによっては、初期費用だけではなく電気代などのランニングコストもかかるので、その点も考慮して選択することをおすすめします。