日本に居住する外国人が年々増加しつつある現在、賃貸物件を経営する賃貸投資においても外国人の入居者は増加傾向にあります。
一方で、所有している賃貸物件に外国人を入居させることに躊躇している投資家も少なくありません。
そこで今回は、賃貸投資用の物件に外国人を入居させるメリットとリスクについてご紹介したいと思います。
投資目的の賃貸物件に外国人を入居させるメリット
まずは賃貸投資物件に外国人を入居させることで得られるメリットを見てみましょう。
空室が埋まりやすくなる
現在はコロナ禍ではありますが、今後も外国人の入居者は益々増えると予想されています。
賃貸投資では空室は避けたいものですが、日本人の人口が減少している今、増えつつある外国人の入居者を受け入れることで空室が埋まりやすくなるというメリットがあります。
長く住んでくれる場合が多い
外国人が入居可能な賃貸物件はまだまだ限られているため、一度入居したら長く住んでくれる場合が多いのもメリットのひとつです。
入居希望者を紹介してくれることも
退去する際には、同じ国の友人など外国人同士のコミュニティのつながりから入居希望者を紹介してくれることも少なくありません。
高めの家賃でも入居が決まりやすい
需要と比較して物件が少ないため、多少割高な家賃設定でも入居者が決まるケースもよく見られます。
投資目的の賃貸物件に外国人を入居させるリスクや注意点
一方で外国人を入居させるにあたってはリスクや注意点もあります。
ゴミに関するトラブル
ゴミの分別や収集日の厳守、ポイ捨てをしないなどのゴミのルールやマナーに関するトラブルが起きやすいというリスクがあります。
事前に説明して理解してもらうことや、外国語による掲示の設置などの対策が望まれます。
騒音によるトラブル
外国人は日本人とは生活音の感覚が違うケースが多く、友人が集まったりスポーツ観戦などで大きな声を出したりして騒音トラブルに発展するリスクがあります。
夜間は騒がない、窓を閉めるなどの騒音対策をとる必要がある旨をあらかじめしっかりと伝えておく必要があります。
又貸しや同居人の増加
勝手に又貸しをしていたり、いつのまにか同居人が増えたりといったこともあり得ます。
こちらも事前に禁止であることをきちんと説明しておきましょう。
いずれのリスクに関しても、回避するためには契約時に丁寧に説明ししっかりと理解してもらうことが必要です。
また注意点として、在留カードによる在留資格の内容と有効期限の確認を必ずおこない、場合によっては保証会社を利用してもらうことで思いがけないトラブルが起きても対処することができます。
