不動産投資では安定した利益をだすポイントに「キャッシュフロー」があります。
不動産投資での「キャッシュフロー」とは、収入から経費を差し引いた「手元にのこるお金」のことです。
ここでは、これから不動産投資を検討している方に「キャッシュフロー」の重要性や計算方法についてご紹介します。
不動産投資「キャッシュフロー」の重要性
不動産投資を安定しておこなううえでキャッシュフローの重要性は非常に大きなポイントです。
万が一の出費に備えて手元に現金を残す
不動産投資では、空室による家賃収入減や、急な設備の修理などで出費が家賃収入を上回る可能性があります。
そのようなときに手元に現金を残しておくことで、ローンの支払いや修理費に充てることができ、万が一空室期間が続いても、自分の収入や貯蓄を投資に回さずに済むため、キャッシュフローを残しておくことは重要といえるでしょう。
売却が有利になる
キャッシュフローの利益が大きい物件は、安定した収入を見込める物件ともいえるため、売却時の査定額が高くなります。
しかし、キャッシュフローの利益を維持するためには、家賃収入を下げないように注意が必要です。
不動産投資「キャッシュフロー」の計算方法
キャッシュフローは「現金相当の収入」から「各種支出」を引いたものです。
不動産投資においての計算式は「キャッシュフロー」=「税引き後利益」+「減価償却費」-「返済元金」となります。
「減価償却費」は資産価値の目減り分を支出として費用計上するもので、実際の支払いが発生するわけではありません。
そのため、わかりやすく考えるときには「減価償却費」を抜いて「純利益」-「ローンの年間返済総額」の計算方法がおすすめです。
●「純利益」=(年間家賃収入)-(年間経費+空室損)
一例として「家賃月10万円」「毎月のローン支払い7万円」「年間経費12万円」の不動産で、空室期間が1か月だったときのキャッシュフローを見てみます。
●120万円(年間家賃収入)-12万円(年間経費)-10万円(空室損)=98万円(純利益)
●7万円(毎月返済額)×12か月=84万円(ローン年間返済総額)
●98万円(純利益)-84万円(ローン年間返済額)=14万円
結果、この物件は年間14万円の、キャッシュフロー利益が得られるという計算ができます。
このように、全体のキャッシュフローをイメージしてから、不動産投資を検討すると良いでしょう。